ウィーンの洗礼

引き続きウィーンのお話を。

 

ウィーンに到着したのは土曜日の午後。月曜の朝からオーケストラのリハーサルが予定されていました。

私は今回、チェンバロという楽器も弾くことになっていて、

チェンバロは楽器によっても仕様が異なるため、

リハーサル前に絶対に練習したかったのです。

 

日本を出発する前に、そのことをオペラ座のS さんに伝えていて、

オッケー。日曜に練習できるようにオーガナイズしておくね😊

と、返事をもらっていたのですが…

 

土曜になっても、日曜の何時から練習できるのか連絡が来なかったので、自分から連絡。

 

私:ウィーンに到着しました!明日は何時に練習できますか?

Sさん:日曜の10時から15時の間練習できるよ!

私:では13時に行きます!

 

このやり取り、土曜の夜遅くにしていたので、私は少し不安でした。

本当にちゃんとオーガナイズしてくれているのだろうか…と。

 

翌日の日曜13時。私はオペラ座の守衛さんのところへ行きました。

 

私:13時から、練習させてもらう予定になっているので、中に入りたいです。

守衛さん:13時から練習?今日、日曜なのに?そんなことは聞いていないよ。

申し訳ないけど鍵は開けられないよ。

 

悪い予感が的中(笑)

 

私:いや、でもSさんとこういうやり取りしていてね、(と、メールも見せますが…)

守衛さん:でも、Sさん今日オペラ座来てないよ。話を聞いていないから、僕にはどうしようもできない。

私:そんなぁー😭

 

とにかくSさんと連絡を取ろうと思ったのですが、ウィーンについたばかりだったので、私の携帯はインターネットがまだできる環境になかったのです。

 

いったん外に出てWi-Fiを探そう!と思い、外に出てみると

雨風がすごく、とんでもなく寒かったのです💦

 

身も心も寒くなりながら(笑)街のWi-Fiを探し出し、なんとかSさんにメールをしました。

すぐ返事が来るといいな…と思いながら、20分くらい外のWi-Fiを使ってふらふらとしていましたが、

 

寒すぎて風邪をひいてしまうと思ったので、諦めて帰ることに😭

 

でもこの感じ、ウィーンに住んでいた時も何度もあったなー、と思い出しました。

まさか、ウィーン初日から、こんな洗礼を受けるとは思っていませんでしたが😅

 

滞在先に戻って、お世話になっている方に話すと、

かわいそうだったね~でもウィーンのこの感じ思い出した?😂

と言われました。

 

滞在先に戻ってしばらくするとSさんから返事が。

 

Sさん:守衛さんに今電話して、事情を話しておいたよ!18時から練習できるようにしておきます!

謝ってくれることはなく…よほどの事でない限り、謝らないのもウィーンあるある😂

(リハーサルで直接会ったときに謝ってくれました🙏)

 

もう一度オペラ座へ出直し、無事にリハーサルホールへ✨

すったもんだありましたが、思う存分練習出来たので、私の気持ちは復活😊

 

今回は、ウィーンのなつかしい洗礼😂を受けたお話でした。

リハーサル中の写真。指揮者はスペインの方ですが、ドイツ語でリハーサルしてくれます。

 

オーケストラピットはこんな感じ!ぎゅうぎゅう詰めですね💦

裏口にゲートがあって、このカードをかざすと、ゲートが開きます。

コロナ禍前は、ゲートなんてものは無く、こんなにセキュリティがしっかりしていませんでした😅